コネヒト株式会社の二代目CTOに就任していました
いわゆる退職エントリーというやつです。
この度4月末にSupership株式会社を退職し、6月にコネヒト株式会社の執行役員CTOに就任しました!*1
ちなみに、コネヒト社におけるCTO交代の経緯や意気込みについては以下の記事にまとまってるので、ここではどちらかというとパーソナルな話を書こうと思います。ですので、僕に興味がない人はここで離脱してもらって もっとためになるブログ でも読んでください!
Supershipでの思い出
今回のCTO就任によるプレスリリースや対談記事で、唯一の心残りがお世話になったSupership(nanapi)についてあまり言及出来なかったことなので、最初にSupershipでの話をします。
ちなみにSupershipへの転職エントリーもあるので、ご興味がある方はどうぞ。
個人的にSupershipで働けたことは、自分のキャリアの中で大きなターニングポイントだったかなと思います。Supershipに入社する前は受託のお仕事が多かったので「リリース≒ゴール」のような感覚が強かったのですが、Supershipに入ってからは180°変わって「リリース≒スタート」という考えをすることが多くなりました。それは日夜オンライン/オフライン問わず、みんながプロダクトについて議論をわいわい交わしていた影響が大きく、「人の生活に彩りを与えられるプロダクトをつくりたい」と思っていた僕にとってそういった環境は正に求めていたものであり、非常に刺激的な毎日でした。
しかし、その中で辛いこともありました。僕は入社後「アンサー」というコミュニティサービスに長く携わっていて、非常にやりがいを持って開発をしていたのですが、最終的にサービスクローズという結果になってしまいました。クローズした理由は様々あったとは言え、サービスを継続させることが出来なかったという事実に対して自分の力不足を痛感したのを昨日のことように思い出します。
その後、コネヒトでは「ママリ」という別の種類ではあるものの同じコミュニティサービスを開発しているのは何か縁かなと思うし、ママリへのモチベーションはいくつかあるのですが、あの時の悔しさと哀しさを二度と味わいたくないというのも原動力の一つになっています。
そういった辛いこともありましたが、その中でもSupershipは優しい人や面白い人が多く、いい意味でプライベートと仕事の線引なく仲良くしてくれて、トータルで考えると本当にたのしく働けたなと思ってます。というわけで、Supershipでお世話になった皆さんには本当に感謝しかありません。ありがとうございました&これからもよろしくお願いします!
次の10年をどう生きるか?
次に今回何故CTOを引き継いだのかという話をします。
最初に紹介した対談記事でも少し触れているのですが、今回CTOの打診を受けた時、ちょうど社会人丸10年で(ソフトウェア)エンジニア歴も10年になったので、次の10年をどう生きるのがよいのだろう?ということを結構真面目に考えていました。嬉しいことにいくつかお声がけもいただいたり、選択肢として起業というのも割とリアルにあったりしました。*2
しかし、そういった選択肢を考える一方で、今の場所でもう少しエンジニアとしてやるべきことがあるのでは?という気持ちやもっとエンジニアとして頑張りたい!という思いが意外にも沸々と湧いて来ました。「意外にも」と書いたのは、自分からこういう感情が生まれてくることが単純に驚きだったからです。と言うのも、僕は元来エンジニアになりたいという気持ちが学生の頃はそこまで大きくはなく、転職活動が上手くいかない中で「ものつくるのは好きだからエンジニアも面白いかもな〜このままだとどこも決まらないから受けてみよう!」ぐらいの気持ちでこの世界に飛び込んだので、エンジニアとしての拘りはあんまりないと思ってました。
もちろん、自分が 10Xプログラマー だとは思わないです(念の為言っておくと、エンジニアである以上そこを目指してます)が、10年エンジニアをやって、いつの間にかエンジニアとしての矜持が自分の中に芽生えていたのは一つの発見であり、今はエンジニアになって心から良かったと思ってます。エンジニア最高〜。
そんなこともあり、次の10年の最初の一歩をエンジニアとして新しいチャレンジをするというのは自分にとって、チャレンジングではあるものの自然な選択なのかと思うし、あとはやはり、コネヒト社の「人の生活になくてはならないものをつくる」というミッションに自分の人生を捧げる価値があると思ったのが大きいかなと考えてます。
CTOはゴールではない
最後にこれからの話を少し。
CTOになってちょうど一ヶ月経ったのですが一ヶ月の感想は、思った以上に目先のことばかりやってるとあっという間に忙殺されるな!という感じです。*3
こういうよくあるマトリックスで言うと、CTOは「重要だが緊急ではない」課題に対して、きちんと時間を確保しないといけないんだろうなぁということを改めて感じたので、これからそういう時間を増やしていく所存です。
ですので、そういう課題を考える時間を増やすためにも、自分が組織の中でボトルネックにならないようするためにも業務でコードを書く時間は徐々に減らしていければいいなと考えています。ちなみに、今年のGitHubの草の様子はこんな感じ。
草の状況から分かるかもしれませんが、4月くらいからそれっぽい仕事が増えてました。
もちろん、いわゆるマネジメント業務が増えるとコードが書けなくなる問題はあり、腕がなまらないようにする必要性は一エンジニアとして感じてます。*4ですが、やはりCTOとしての役割の一つは経営にエンジニアリングの力を反映させて、事業を成長させていくことだと思います。ですので、CTOになる少し前あたりから会計やファイナンス、会社法あたりをざっとですが勉強したり、先月から英会話もはじめたりしているのですが、これからはそういうエンジニアリング以外のスキルや知識も伸ばしていかねばと思ってます。
とは言え、CTOになったからと言って、いきなり何でも出来るスーパーマンになれるわけではないので、変に自分を大きくみせることも小さくみせることもせず、粛々と努力していきたいなと考えてます。CTOがエンジニアのキャリアにおける一つのゴールに思われる方もいるかもしれませんが、個人的にはゴールでは全然なくて、コネヒト社の「人の生活になくてはならないものをつくる」というミッションを実現するための新しいスタートだと思ってるので、これからめっちゃ頑張るぞ!
そして、めっちゃ頑張るには仲間がたくさんいると嬉しいので、少しでもコネヒト社に興味がある方は Twitter や Facebook からお気軽にお声がけください!
最後に 例のブツ です。