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『新時代の野球データ論 フライボール革命のメカニズム』を読みました

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仲良くさせていただいている id:shinyorke さんから『新時代の野球データ論 フライボール革命のメカニズム』という本を献本いただきました。*1

やきう好きとして、最高に面白かったのでネタバレしない程度に感想を書きたいと思います。

どういう本なの?

昨今話題の「フライボール革命」をはじめとする野球理論を膨大なデータやスポーツ科学の観点から検証・考察する本です。EPILOGE(あとがき)にも書かれている通り「分かりやすさより」も「正しさ」を重視して書かれているそうなので、少し難しい箇所もありましたが、野球の知識があるソフトウェアエンジニアなら「ふむふむなるほど」といった感じでサクッと楽しく読めると思います。 また、オリックス吉田正尚選手のインタビューやシアトル・マリナーズ菊池雄星選手の対談記事もあり、 現役のプロ野球選手がデータとどう向き合っているのかを知ることも出来ました。

特に面白かったところ

個人的には「上から叩いて打つ」とか「ヘッドを立てる」とか「低めに投げる」とか「球持ちを長くする」といった、これまで正しいとされてきた定説や感覚に基づいた指導法が本当にそうなのか?をしっかりとデータを利用して、検証している点が非常に面白かった。 もちろん、その中で感覚が正しかったものもあれば、実は正しくなかったものもあるんだけど、大切なのは正しい/正しくないの二元論ではなく、そうやってデータや科学を上手に活用することで、再現性を高めて進化していくことなんだなと思いました。アスリートに限らず、僕はデキる人≒再現力が高い人だと思っているので、野球の世界でも、試行錯誤を繰り返しながら、変化をし続けられる選手が超一流になれるのかな〜なんて想像しました。

そんなことを考えているうちにわいも超一流になりて〜と思ってやる気が出たし、この本のお陰でもうすぐ始まる夏の甲子園もより深く楽しめそうです! というわけで、素敵な本をありがとうございました!

*1:献本をいただく、という表現は正しくない表現っぽいけど、すっとぼけておきます。